須山切石跡
04 須山切石跡すやまきりいしあと

富山県上市町内の須山地区の山中に点在する洞窟群。
林道の脇の斜面に、石を切り出した小さな洞窟がいくつも並んでいる。
須山地区は大岩山日石寺の磨崖佛と同じ大岩凝灰岩層でできており、古くから良質な石材の産地とされてきた。
大岩凝灰岩層から採れる石は、緻密で硬く、火にも強いことからカマドやコタツとして大正末期ごろまで富山・滑川へと移出されており、須山地区に残る洞窟群はその採石跡とみられている。

写真提供:inoue1024